趣味 将棋 王位戦第四局二日目 藤井 vs 佐々木 60歳定年まで169日(20230816(水)→20240131(水)
趣味 将棋 王位戦第四局二日目 藤井 vs 佐々木
藤井先生の封じ手は、飛車切りではなく5五飛車でした。
これは、最近の藤井先生の中盤着手が、大きく踏み込む
より、互角で良しとしている点から納得です。
加えて、飛車を切ってしまうと、佐々木先生の9七角打ち
からの対応で、後手が不利になる展開でした。
9七角打ちは一見分かり難いですが、藤井先生の王将を
ラインに捕えるため、藤井先生の読みに行っていたと
思います。
佐々木先生としては、封じ手が飛車切りなら、一気に
終盤になるため、昨夜は変化を深く読まざるを得ず、
藤井先生が時間(55分)を犠牲に封じ手権利を得たのは、
結果として、効果的だったと感じます。
佐々木先生は、読み直す展開となり、結果着手に
考慮時間1時間39分を要しました。
互角の展開が続く中、佐々木先生が8三歩で、藤井
先生の8一歩受けを効かそうとした際、藤井先生が
同銀と突っ張ったため、左辺の金銀が上ずる形と
なり、5五の飛車を渡し難い形となりました。
結果、飛車の利きと安定度の差で、AIの評価値が
佐々木先生に傾き始め、持ち時間も30分程度
リードしました。
ここで、佐々木先生が手持ちの角を打って、飛車を
取りに行く構想を実行し、この対応が難しく、
持ち時間差が1時間以上、AI評価値が 35 : 65 に
広がりました。
しかし、指し手は50手程度、勝ちきるまで、この
状態を維持するのは、極めて難しと思われました。
加えて、本日はストップウォッチ方式(1分未満の
消費時間は切り捨て)ということもあり、最終版の
波乱が予感されました。
しかし結果的には、佐々木先生は的確に手を積み重ね、
改心の勝利となりました。
AI的には、藤井先生の5五桂に替えて、神の一手
5三桂がありましたが、人間が指すのは難しいです。
佐々木先生の、今後の反撃が楽しみとなりました。
最後に、記録係が体調不良(コロナ)で、突然交代する
ことになった、将棋連盟職員の担当部長様、1日お疲れ
様でした。
終日中継が入った状態での見事なご対応、感服です。
【参考youtube】
www.youtube.com